top of page

BANKARA’S MUSIC

皆さんこんにちは!

バンショー企画曲の制作秘話を座談会形式でお届けする連載
最終回となる4回目の本日は、「卯月少尉に捧げる、華麗奔放なWaltzについて」についてお喋りです。最後には「おまけトーク」もあります。

​最後まで、ごゆるりとお楽しみください!

​~登場人物紹介~

fukashi

【作曲・編曲担当】

主にボーカロイド楽曲を制作している鹿。
バンショー企画では、楽曲・動画制作の他
神鹿隊 秋鹿大尉のキャラクター設定を担当しています。

​千田さん

【ミックス・マスタリング・ギター・ベース担当】
歌も楽器も編集作業も何でもこなす。
4人組バンド「カカシカシカカ」ではボーカル&アコギを担当していますが、本企画ではエレキ&ベース演奏の他、ミックス・マスタリングを担当。
お菓子とお昼寝が大好き。

​飯野さん

【バイオリン担当】
千田さんと同じく「カカシカシカカ」のメンバーで、
ギターもバイオリンも華麗にこなす。
バンショー企画曲にて、その優雅なバイオリンをお楽しみ頂けます!
ゲームとラーメンが大好き。

トークテーマ

「卯月少尉に捧げる、華麗奔放なWaltzについて」

≪fukashi≫最終回となりましたが、今回は「華麗奔放なWaltz」ですね!
千田さんにはミックスとマスタリングを担当して頂きましたが、ずばり、曲の第一印象はどうでした?

Uzuki_001_edited.png

≪千田≫おどろおどろしくて、子供が聴いたら泣きそう。

≪fukashi≫え!そんなに怖かったですか……?

≪千田≫まぁ、泣くのは大げさかもしれませんが(笑)
凄い緊張感のある展開で手に汗握るし、創作意欲を刺激される曲ですよね。この曲を使ったゲームがあったらやってみたいなーと思いました!

モチーフが分かりやすいので、企画参加者さん達も想像が捗るんじゃないでしょうか。

≪fukashi≫そうだと嬉しいですねぇ。
fukashiとしてはとても好きなタイプの曲で、個人的な感情も乗った曲になったと思います。
結構テンポが速いのですが、バイオリンの旋律には優雅なニュアンスを求めましたので……飯野さんには苦労をかけました。

≪千田≫この曲のレコーディング、確か僕は立ち会わなかったんですよね。
完全にfukashiと飯野の2人に任せてましたけど、お互い真剣でしたね(笑)

≪fukashi≫他3曲を録った経験があったので、録音自体はスムーズに進められたんですけどね。
飯野さんとしては、レコーディングの雰囲気とかどうでした?

≪飯野≫終始和やかでしたが、より良いものにするために妥協せず何度も打ち合わせをしましたね。
互いに真剣に取り組む時間と、笑い合うほのぼのな時間が入り混じった……制作の場にふさわしい雰囲気だったと思います。

≪fukashi≫確かに!
色々と注文してしまったので大変だったと思いますが、最後までやり切ってくれて本当に有難いです。

≪千田≫時間をかけて試行錯誤した結果、良いものになったと思いますよ!

≪fukashi≫ありがとうございます!
では、ミックスはどうでしたか?

≪千田≫曲中でコロコロと表情を変えるので、その変化を楽しんでもらえるよう工夫しました。
各楽器が躍るように演奏する部分、ソロ楽器にスポットライトが当たる部分、そしてド迫力に鳴り響く部分を、それぞれの強みを活かしてドラマティックにしよう……と。

≪fukashi≫なるほど。
『躍動感』というのは、アレンジにおいて特に気にした部分でした。伝わっていて良かったです!

≪千田≫アレンジで意図しているものを出す為に、他の曲以上に音の配置を考えましたね。

≪fukashi≫確かに、かなり慎重に話し合った記憶があります。
特に難しかった部分などありますか?

※1 独奏者(ソロパートを演奏する人)のこと。

≪千田≫う~ん……低音楽器の配置ですかねぇ。
この楽曲は企画曲の中で唯一、コントラバスソリストがいるのですが、後ろのコントラバス隊とソリスト(※1)のフレーズがそれぞれ違う役割を果たしていました。どちらを優先的に聴かせるか、どんな意図で聴かせるか、またその為にはどうすれば良いのか、考えることが多くて難しい作業でした。

≪fukashi≫コントラバスは、最後の最後まで細かく注文しましたね。

目立って欲しいけど、前に出過ぎないで欲しい。そのバランスが難しいですよね。
バランスと言えば……この曲は様々な要素を入れ込んだものになったのですが、そこのところはどうでしたか?

Aika_001_edited.png

≪千田≫あー、そうですねぇ……
前半は中世バロック音楽のような、ダークな世界観を強く感じました。『呪われし者の集う社交パーティー』みたいな……?

≪fukashi≫はいはい(笑)

≪千田≫怖いもの見たさで続きを気にしちゃうような展開でしたね。
後半のメインメロディは、トロンボーンの破裂音が荒々しく勇ましくて、正に『バンカラ』といった感じ。

≪fukashi≫トロンボーンは、前半と後半で演奏する位置を変えましたね。
低音の膨らみと息の感じを強調して頂いたので、力強い演奏になりました。

≪千田≫そうですね!
後半は、打って変わって『和』を感じました。

≪fukashi≫後半では和楽器を使っていないんですけどね。
前半と後半を琴の音色で繋いでいるので、上手く誘導できたのかなと勝手に思っております……。

≪千田≫徐々に気持ちが高ぶっていく展開で、とても良かったと思いますよ。
後半では、弦楽器隊を中心にオーケストラ全体で一つになっていましたね。
バイオリンの生音が入っていたから、というのもあるけど……奏者の顔が見えるような気さえして、非常に胸が熱くなりました。

≪fukashi≫それは……これ以上なく嬉しいお言葉です。

≪千田≫曲全体を通して、『和』と『洋』が共存した面白さがある曲でした。なんだろう……基本は『洋』だけど、上手いこと『和』が乗っかってる感じ。
和風ハンバーグみたいな?

≪fukashi≫あ、いいですね!

≪千田≫大根おろしとハンバーグのバランスに気を付けていた感じです。

≪fukashi≫ですね(笑)
では、そうして出来上がった華麗奔放なWaltzを、神鹿隊のキャラクター紹介と共にお楽しみください!

おまけトーク

「バンショー企画のこれまでとこれから」

≪fukashi≫これにて全4曲の制作秘話が出揃いました。
実際にご依頼を頂いてから、4曲が全て投稿されるまで1年近くかかりましたから……制作過程で色々な思い出ができましたね~。

≪千田≫そうですね!
思い通りに進まない時もありましたが、終わってみると早いものです。

≪fukashi≫fukashiとしては、今回の一連の楽曲制作を通して、バランス感覚が大切なんだなって感じましたね。あとコミュニケーション力も。足りないものが多くて苦戦続きですが……。

≪千田≫僕達は、経験も技術も機材レベルもまだまだです。だからこそ、今はそういった難しいことに苦悩して学ばないといけないですね。
バンショー企画さんのおかげで、この1年で結構成長できたんじゃないでしょうか。

≪fukashi≫本当に、バンショー企画には色々お世話になっています!
ミックス・マスタリングを終えた完成品を聴いている時は、そういった思い出と共に、何とも言えない気持ちになりますよね~。
飯野さんとしては、仕上がった曲を聴いてどうでしたか?

≪飯野≫どの曲も自分のイメージにより近付いていたので感動しました!
自分の音を素晴らしい楽曲の一部にすることができ、誇らしく思います。

≪fukashi≫おお……何とも有難いお言葉!
千田さんは、仕事を終えてみていかがですか?

≪千田≫いやぁ、純粋に楽しかったです!
企画自体、沢山の人を巻き込みながら成長して、今はようやく蕾になったというところだと思います。音楽TEAMの一員として、その歴史を共に歩めたというのは貴重な経験でした!
個人的には、皆さんに与たモノよりも、受け取るモノの方が大きかった気がします。もっと精進して、皆さんに楽しんでもらえるようにしたいですね。

≪fukashi≫ありがとうございます!
企画はまだまだ続きますので、是非とも成長した我々を見届けて欲しいものです。
今後とも、バンカラ軍楽Showをどうぞよろしくお願い致します!

Title logoのコピー2.png
bottom of page